NDロードスターとは

【ライトウェイトスポーツカーの救世主!】マツダ・ロードスターを解説

「マツダのロードスターてどんな車なの?」

ロードスターは30年以上も販売が続いている人気のある車種です!

そして実はロードスターは、ライトウェイトスポーツカー市場の救世主なのです!

私はNDロードスターを所有しているオーナーです

本職は自動車部品メーカーの設計者をしています

この記事では、ロードスター開発の始まりと初代~現行モデルについて解説いたします!

ロードスターは、1989年に発売を開始しています

時代のニーズに合わせて現代までモデルチェンジが続けられており、現行で4代目のモデルとなります!

参考になりましたら、幸いです

ロードスターとは、マツダが販売しているライトウェイトスポーツカー!

ロードスターは、マツダが製造するライトウェイトスポーツカーです

ライトウェイトスポーツカーとは、軽量かつ小型の車のことを言います

そしてライトウェイトスポーツカーに求める最も大切な条件は、『運転が楽しい』です

ロードスターは、1989年の発売開始から30年以上も製造が続いている、世界で人気のある車です

ロードスターは、ライトウェイトスポーツカー市場の救世主!

画像引用元:マツダ株式会社 企業サイト

実はマツダ・ロードスターは、ライトウェイトスポーツカー市場の救世主なのです!

過去ライトウェイトスポーツカーの市場は、時代の変化で無くなる危険に瀕しています

ロードスターが開発されていなければ、現代に軽量で小型の車は存在しなかったかもしれません

1970年代後半、世界の自動車メーカーからは「ライトウェイトスポーツカーは売れない」と言われていた

スポーツカーを取り巻く環境の変化により、ライトウェイトスポーツカーは世の中から無くなる危険に瀕します

【ライトウェイトスポーツカーが無くなるとされた理由】
・オイルショックで燃費性能が求めれてきた
・1970年の排出ガス規制によりエンジン出力が低下した
・1970年の衝突安全基準規制により車体重量が増加した

1970年に施行された規制により、ライトウェイトスポーツカーの『軽くて速い』という楽しさが失われました

当時世界中の自動車メーカーから、「ライトウェイトスポーツカーは売れない」「ライトウェイトオープンスポーツカーは作られることはない」と言われていました

規制が厳しい中でマツダはライトウェイトスポーツカーの開発を始める!

排出ガス規制・衝突安全基準規制がある中で、マツダはライトウェイトスポーツカーの開発を始めます!

マツダのライトウェイトスポーツカー開発は、マツダ北米の技術者が発した言葉から始まったとされています

マツダの技術者

MGのようなライトウェイトカーがあれば、、、

△ライトウェイトスポーツカーの代表車『MG』

マツダのライトウェイトスポーツカー開発のキーワードは『人馬一体』!

試作走行車の反応、マツダ内でのプレゼンを経て正式に開発がスタートします

開発のキーワードは『人馬一体』!

そしてマツダは、長い時間をかけてライトウェイトスポーツカーである『ロードスター』を開発させます

規制により作られないとされていたライトウェイトスポーツカーを、マツダの技術により完成させたのです!

ユーノス・ロードスター発売!
翌年に9万台以上を販売して大ヒット!

1989年9月、マツダから『ユーノス・ロードスター』の名称で発売!

翌年に世界で9万3626台を販売して、スポーツカーとして大ヒットします!

△ユーノス・ロードスター

画像引用元:マツダ株式会社 企業サイト

ロードスターの成功を受けて、他の自動車メーカーからライトウェイトスポーツカーが続々と発売!

ロードスターの成功を受けて、他の自動車メーカーからライトウェイトスポーツカーが続々と発売されていきます!

ライトウェイトスポーツカー市場の復活です!

【他自動車メーカーのライトウェイトスポーツカー例】

・トヨタ自動車のMR-S(1999年発売開始)

画像引用元:トヨタ自動車WEBサイト


・本田技研工業のS2000(1999年販売開始)

画像引用元:Hondaホームページ

・BMWのZ3(1997年販売開始)

ロードスターは30年以上も販売が続いている!
現行で4代目のモデル!

△4代目(ND型)ロードスター

ロードスターは1989年の発売開始から30年以上も販売が続いている、世界で人気のある車種です!

時代のニーズに合わせてモデルチェンジが続けられており、現行で4代目のモデルとなります

【初代~現行モデルのロードスター】
1989~1998年:初代(NA型)ロードスター
1998~2005年:2代目(NB型)ロードスター
2005~2015年:3代目(NC型)ロードスター
2015年~現在:4代目(ND型)ロードスター
2016年~現在:4代目(ND型)ロードスターRF

初代(NA型)ロードスターのスペック

△初代(NA型)ロードスター

画像引用元:マツダ株式会社 企業サイト

ライトウェイトスポーツカー市場を復活させた伝説の車です!

『人馬一体感』と『買いやすい手頃な価格』によりスポーツカーとして大ヒットしました

2017年12月からは、マツダが初代ロードスターのレストア(修理)サービスを開始しています

【初代(NA型)ロードスターの主なスペック】

販売期間1989年9月~1998年1月
エンジン1,600cc(B6-ZE型)
1,800cc(BP-ZE型)
馬力120ps(B6-ZE型)
130ps(BP-ZE型)
変速機4速AT
5速MT
車体重量940~1,020kg

2代目(NB型)ロードスター

△2代目(NB型)ロードスター

2代目(NB型)ロードスターは、歴代ロードスターの中で最もボディカラーがあるモデルになります

海外仕様を含めると全部で30色が用意されていました!

あまり知られていませんが、ターボ搭載のロードスターもマツダから限定車として販売されていました

【2代目(NB型)ロードスターの主なスペック】

販売期間1998年1月~2005年8月
エンジン1,600cc(B6-ZE型)
1,800cc(BP-ZE型)
1,800cc(BP-VE型)
1,800ccターボ(BP-ZET型)
馬力125ps(B6-ZE型)
145ps(BP-ZE型)
160ps(BP-VE型)
172ps(BP-ZET型)
変速機4速AT
5速MT
6速MT
車体重量990~1,100kg

3代目(NC型)ロードスター

△3代目(NC型)ロードスター

3代目(NC型)ロードスターから全幅が大きくなり、3ナンバー車となります

ボディサイズと排気量が大きくなるモデルチェンジであった為、発売当初はロードスターの良さが損なわれたと言う声もあがりました

ですが2022年現在、3代目ロードスターの中古車価格が上がってきており、人気がある事が証明されてきています

【3代目(NC型)ロードスターの主なスペック】

販売期間2005年8月~2015年5月
エンジン2,000cc(LF-VE型)
馬力170ps(LF-VE型)
変速機6速AT
5速MT
6速MT
車体重量1,090~1,140kg

4代目(ND型)ロードスター

△4代目(ND型)ロードスター

4代目(ND型)ロードスターの開発コンセプトは、初代(NA型)ロードスターへの『原点回帰』!

特に車体重量の軽量化にこだわった開発がされています

また世界で初となる『ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー』と『ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー』のダブル受賞を達成しています!

4代目(ND型)ロードスターについて、別記事で詳しく解説しています
NDロードスターの性能や発売までの軌跡、受賞歴を解説

【4代目(ND型)ロードスターの主なスペック】

販売期間2015年5月~現在
エンジン1,500cc(P5-VP型)
1,500cc(P5-VPR型)
馬力131ps(2015年5月~2018年6月)
132ps(2018年6月~現在)
変速機6速AT
6速MT
車体重量990~1,060kg

4代目(ND型)ロードスターRF

△4代目(ND型)ロードスターRF

画像引用元:マツダ オフィシャルウェブサイト

4代目(ND型)ロードスターRFの特徴は、屋根を閉じた状態でのボディ形状の美しさにあります!

屋根は電動ハードトップになっており、室内にあるボタンで開閉操作が可能です

2018年の商品改良で、出力性能を15%以上も高めています

【4代目(ND型)ロードスターRFの主なスペック】

販売期間2016年12月~現在
エンジン2,000cc(PE-VPR型)
馬力158PS(2016年11月~2018年6月)
184PS(2018年6月~現在)
変速機6速AT
6速MT
車体重量1,100~1,130kg

まとめ

ロードスター開発の始まりと初代~現行モデルについて解説いたしました

ロードスターの発売開始は1989年です

時代のニーズに合わせてモデルチェンジが続けられており、現行で4代目のモデルとなります!

1989~1998年:初代(NA型)ロードスター
1998~2005年:2代目(NB型)ロードスター
2005~2015年:3代目(NC型)ロードスター
2015年~現在:4代目(ND型)ロードスター
2016年~現在:4代目(ND型)ロードスターRF

ライトウェイトスポーツカーは、1970年代後半に時代のニーズで無くなる危険がありました

マツダ・ロードスターの発売により、ライトウェイトスポーツカー市場が復活します!

ライトウェイトスポーツカー市場の救世主が『マツダ・ロードスター』なのです!


【別記事のご紹介】

【世界から絶賛!】NDロードスターの性能や発売までの軌跡、受賞歴を解説